2008年 11月 の投稿一覧

尊敬するガッツ

巨人小笠原道大内野手が西武との日本シリーズ第二戦の7回、星野から左手に死球を受け、負傷交代した。
直後はその場に倒れ込んで、しばらく起き上がれないほどだった。ベンチで治療後に出場を続けたが、痛みが引かず退いた。

 

しかし、11月4日の西武ドームでの第三戦に強行出場した

 

ガッツがほえた。拳を突き上げた。1点リードの八回。小笠原が小野寺の内角直球をフルスイング。魂が乗り移った白球は、レオ党の悲鳴が響く右翼席へ弾丸ライナーで突き刺さった。

 

「たまたま、たまたま。本当に反応だけで、無我夢中で打ったよ」

満身創痍(そうい)。それでも、弱音は吐かない。
それが小笠原道大の「サムライ魂」だ。

 

巨人は6対4で勝利した。

 

最強3番打者が、驚異的な精神力で痛みに耐え、西武の前に立ちはだかる。

風林火山

「風林火山」

 

武田信玄の旗印として有名な風林火山は、孫子の兵法の一節から引用したものです。

 

すなわち、孫子の軍争論にこうあります。

 

其疾如風 疾(はや)きこと風の如く
其徐如林
 其の徐(しずか)なること林の如く
侵掠如火
 侵掠すること火の如く
不動如山
 動かざること山の如く


難知如陰
 知り難きこと陰の如く
動如雷震
 動くこと雷の震うが如く
掠郷分衆
 郷を掠(かす)むるには衆を分かち
廓地分利
 地を廓(ひろ)むるには利を分かち
懸権而動
 権を懸けて而して動く
先知迂直之計者勝
 迂直の計を先知する者は勝つ


此軍争之法也
 これ軍争の法なり。

 

疾風や火勢のように激しく行動するかと思えば、林や山のようにどっしりと動かない。

 

また、思想は戦わずに勝つ、弱をもって強に勝つを理想としており、

まさに武田信玄が目指した思想です。

百戰百勝、非善之善者也、不戰而屈人之兵、善之善者也。 

百戦百勝は善の善なるものに非ざるなり、戦わずして人の兵を屈するは善の善なる者なり。 
知彼知己、百戰不殆。 
彼(敵)を知り己を知れば百戦殆うからず。

 











ちなみに、武田信玄の合戦と勝敗は、  
 

通算72戦49勝3敗20分け
勝率:6割8分
負率:0割4分1厘


勝利及び引分け率:9割5分8厘です。


武田信玄は、野戦を得意としているが領国拡大には城を落とす事が必須であり、調略などでかなりの数の城を陥れている。また、一度引き分けた場合でも、その後に必ず陥れているのが特徴です。若い頃に村上勢に3敗はしているが(名高い戸石崩れ)、その後は負け無しの快進撃で引き分けを挟んで31連勝しています。


すべてが自国へ攻められた戦ではなく、他国への領土拡大時の攻めの戦である。
まさに真の戦国最強軍団ですね。