兵庫県、姫路市の朝日塗工です。

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人目を引くような華やかさこそないが、きびしい自然条件から大切な施設を守るという
地道な役割を担っており、まさに“隠れた名脇役”「沖縄美ら海水族館」で使用している塗料、塗装技術を紹介します。
澄んだ沖縄の海をそのまま再現した水槽の内部。その美しさの秘密は、自然光を活かしたオープンシステムと水質へのこだわりにある。
水槽上部から自然光をふんだんに取り込むことのできるオープンシステムの採用で、主役である水槽の中の生き物をより美しく、より生き生きと見せることができ、サンゴの大規模生態飼育も可能になっている。
海水は沖合350m、水深20mから汲み上げたものが使われており、「サンゴの海」の水槽では1日24回、「黒潮の海」の大水槽では1日16回(新鮮海水4回、循環水12回)、新鮮な海水の取り込みが行われている。
水槽本体は、薄くても丈夫なFRP(繊維強化プラスチック) でできており、3層の防水構造となっている。水槽内が鮮やかなブルーに見えるのは、特殊樹脂塗料をトップコートとし塗装しているからだ。塗料仕上げならではの優れた平滑性が、きらきらと輝く沖縄の海の再現に大きく貢献している。
一方、館内の壁や天井、フロアなどは、ダークブルーやグレーといったシンプルで控えめな配色にコーディネートされている。これもなかなか好印象だ。
豊かな自然の中にある沖縄。しかし、亜熱帯特有の気候風土は過酷である。容赦なく照りつける太陽と降り注ぐ紫外線。東シナ海から運ばれて来る塩分と湿気。さらには、年に何回も来襲する台風。それゆえ「沖縄美ら海水族館」では、施設のありとあらゆる所にそのための備えが施されている。
まず、入場者を迎えるメインゲート「海人門(うみんちゅゲート)」。高い空間を象徴するダイナミックなトラス(プレキャストコンクリート製)は、防食性・耐候性の高いふっ素樹脂塗料が使用されている。
トラスの塗装は、主要部分は仕上げまで工場で行い、ジョイント部分のみ現場で塗装するという工法が採用されている。また、コンクリートの打ち放しの外壁にも、透明なふっ素樹脂塗料が使用され、高温・多湿・塩害から外壁を守る保護膜をつくり上げている。

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