携帯電話

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携帯電話の塗料技術と塗装技術
鮮やかで深みのある赤、クールでシャープな輝きのシルバー、しっとりと落ち着いた印象の紫、重厚な雰囲気のチャコール、存在感のあるゴールド・・・。
こうした美しい外観は、最新の塗料と多層コーティング塗装という組み合わせによって実現されている。さまざまな特徴を持った塗料を高度な技術で塗り重ねることで、色の深みや透明感、高級感を引き出している。
塗装は2コートまたは3コートで、下の層は着色のためのカラーコートで、質感を上げるため二度塗りするケースが多くなっています。
最上層は塗膜保護のためのクリアコートで、高い塗膜硬度が得られるUV塗料が使われています。
携帯電話は、ポケットやバッグの中に入れて持ち運ばれたり、テーブルや家具の上に置かれたり、他のものと接触する機会が多く、塗装面に傷が付きやすいからです。
紫外線を照射して硬化させるUV塗装は、高い塗膜硬度(2~6H)が得られるため、耐摩耗性(傷に強い)に優れているほか、ウレタン・ポリエステル系に比べて透明感や光沢性が豊かで、耐薬品性にも優れるなど多くのメリットがあります。
携帯電話では、高い質感が得られ、しかもプラスチックよりも硬くできることが大きなメリット。その他にも、塗膜硬化が早いため生産ラインを短くできるといった二次的メリットも備えています。
カラーバリエーションは各社とも多様で、新色が続々登場しており、ソリッド系では透明感を強調したもの、メタリック系(アルミ、パール)では高級感を追求したものに人気が集まっています。
携帯電話は店頭で比べながら選ぶ商品です。色を決める時は、店頭に並んだときにお互いが引き立つような組み合わせ色となるよう、細かな点にも配慮が払われているそうです。

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