密談

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”天知る、地知る、子知る、我知る。なんぞ知ることなしという”
後漢の楊震は大臣にまでなった人です。清廉潔白で知られていました。
ある夜、彼の屋敷に賄賂を持ってきた男がいました。
「そんなもの受け取れない」と楊震が断ると、男は言いました。
「夜のことですし、誰も見ているものはいません。知られることはないので、どうか受け取って下さい」
すると楊震は言いました。
「天が知っている、地が知っている、(子)あなたが知っている、そして私が知っている。どうして誰も知らないと言えるのか」
男は恥じて退却しました。
これを”楊震の四知”という。
日本のことわざにも、似たものがあります。
「壁に耳あり、障子に口あり」
密談ほどよく漏れるものかもしれません。

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