協調と妥協

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協調と妥協は似て非なるものです。
「君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず」
 
有名な孔子の言葉です。
「和」は、ただ人と仲良くするということではない。ましてベッタリの関係になることでもない。 自分の主体性を保ち、相手の主体性も尊重し、相互に認め合いながら協調していくのが、真の和です。
 
ここでいう「同」は主体性を持たず、無原則的に妥協することです。
ケンカをした後で、非常に仲良くなるということがある。徹底的に主張をしあったのち、協調というところに到達した結果だからです。
 
中庸にも、 和すれども流せず。 という言葉があります。
協調はするが、そのために流されてしまわないことです。
 
しかし、現実にはこれがなかなか難しい。
主体性を保つことと協調することのけじめをどこでつけるのか、容易ならぬ選択です。
なお、聖徳太子の「十七条の憲法」の第一条は、 「和を以て貴しとなす」

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