ランバラル

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ランバ=ラルはジオン軍の士官で、階級は大尉。ザビ家の政敵であったジオン・ズム・ダイクンの遺臣ジンバ・ラルを父に持つ。直属の上官はドズル・ザビ中将。
一年戦争以前からゲリラ戦を戦い抜いてきた根っからの職業軍人であり、その職業軍人ぶりをマ・クベの副官ウラガンから「戦馬鹿(いくさばか)」と評された。
 
また、アムロ・レイに人間的成長のきっかけを与えた人物である。パイロットとしての技量ばかりでなく、人間的な器量の大きさからアムロをして「あの人に勝ちたい」と言わしめた。
開戦当初から自機を青く塗装していたため、青い巨星の異名を持つ。これに関連したのかグフの正式量産型機体色は、他のモビルスーツと異なり、量産型機体に多く用いられる緑色では無く青色が採用されている。
父がザビ家の政敵・ダイクン派に属していたこともあり、ザビ家が牛耳るジオン軍では出世コースから外れた日陰者的な存在であったラルは、軍人として祖国の役に立てないことを心苦しく思っていた。
そんな矢先、戦死したザビ家の四男ガルマ・ザビの仇討ちという任務をドズルに命じられる。彼は成功報酬としての自らの出世(二階級特進)が部下や内縁の妻クラウレ・ハモンの生活向上につながればと思い、その任務を引き受けることにした。
 
任務遂行のために巡洋艦ザンジバルで地球に降下したラルは、自らの部隊であるランバ・ラル隊を率いて新型モビルスーツ「グフ」を駆り、少ない兵力を率いてゲリラ戦を展開。幾度となくホワイトベースに奇襲をかけ、これを翻弄した。
 
その最中に立ち寄った中立地帯の街・ソドンの食堂でホワイトベースを脱走中のガンダムのパイロット・アムロと出会う。その時のアムロの物言いから、彼を気に入るもアムロは連邦軍の少年兵であった。
その後彼とは再び戦場で相見えることとなり、ガンダムに乗機グフを撃破される(19話)。
更にマ・クベの策謀によって戦力の補充要求も握り潰され、部隊は窮してしまう。 そのため、ホワイトベースを拿捕すべくゲリラ屋の本領である白兵戦を挑むが、制圧中の艦内で偶然セイラ・マス(アルテイシア・ソム・ダイクン)に出会う。
ラルの父ジンバ・ラルはセイラ(アルテイシア)の育ての親だったこともあり、若き日のラルも幼少時の彼女と面識があった。 ラルは自分の仕えたジオン・ダイクンの娘が敵である地球連邦軍にいたことに、「戦いの中にあって戦いを忘れる」ほどの衝撃を受ける。
さらにセイラに一喝されてひるんだところをリュウ・ホセイによる銃撃を受け負傷。 その後、部下も制圧されて作戦が失敗したことを悟り、ホワイトベースの第2ブリッジから手榴弾を抱いて飛び降り、自決。生粋の職業軍人らしい最期を遂げた。

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