経営理念

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よく長い歴史と伝統を持った『しにせ』と言われるところが、経営の行き詰まりに陥ることがあります。船場○兆がその代表だと思いますが・・・。
そういうところは正しい経営理念を持たないかというと決してそうではないと思います。むしろ、創業以来の立派な理念が明確に存在していると思います。
しかし、そうしたものを持ちながら、それを実際に適用していく、方針なり、やり方に、今日の時代にそぐわないものがあるのではないでしょうか。もちろん、旧来のやり方でも好ましいものはそのまま続ければいいと思いますが、やはり時代とともに改めるべき所は改めていかなければならないのかもしれません。
「不易流行」という言葉があります。辞書には、蕉風俳諧の理念の一。俳諧の特質は新しみにあり、その新しみを求めて変化を重ねていく「流行」性こそ「不易」の本質であるということ。とあります。
この言葉は「変えるべきものは大胆に見直して、変えてはいけないものは何があっても守り抜く」という意味だと思います。
経営理念そのものは経営の根本思想ですから、守り抜くべきであり、これが「不易」です。しかし、経営理念に基づいた方針や戦略は、時代が変化したら大胆に見直さなければならない場合があります。これが「流行」です。
その時代にふさわしい新たな経営があってこそ、正しい経営理念も永遠の生命を持って生きてくるのでしょう。
経営に限らず、私達が生きていく上でも同じだと思います。
すなわち、人生哲学や人生の目的は生きて行く上での根本思想ですから、これを守り抜くことが大切ですが、具体的に何をしていくかは、その時代や周りの環境に応じて自在に変化しなければならないのかもしれません。

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