報徳対智弁

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日曜日に時間が空いていたので、久しぶりに家で高校野球を観ました。
兵庫の報徳学園対奈良の智弁学園の試合を観ました。
高校球児はさわやかでいいですねぇ。
先制は報徳学園、しかし智弁学園が追いつくという展開でした。
9回を終わって、4対4の同点。
10回表の智弁の攻撃は2アウトランナー2塁。
左バッターが3塁線を破り、打球はレフトライン際へ。もちろん、2塁ランナーは3塁をまわりホームを狙う。
レフトの諸沢が打球を掴むと、体勢を立て直さずに、すかさずホームへ。
ダイレクト返球で、キャッチャーミットへ。
間一髪タッチアウト!!
その裏、報徳の攻撃。ノーアウト満塁。
報徳の打者氏家は打席に入る前に、天を仰ぐ。亡き父と会話したのだろうか・・・。
初球、智弁・新田の高めの速球を振り抜くと打球はレフトへ。
浅いレフトフライ。
しかし、3塁走者の糸井は果敢にホームを狙う。自慢の俊足を飛ばし、ヘッドスライディング。
セーフ!セーフ!セーフ!
延長10回、注目の近畿対決は報徳のサヨナラで決着が付いた。
殊勲の氏家は「高めが来たら外野フライを打とうと計算して打席に入った。走者の糸井が助けてくれた。うれしい気持ちでいっぱい」。今年の5月に父の哲二さんが急逝。1回戦では2点本塁打を放っている。「1回戦は父の力。その思いで今日も打った。父に勝ったと報告したい」
勝利の流れは、直前の守備で掴んだ。ピッチャー近田の球威を考え、通常より5、6歩前に、そしてライン際へ守備を取らせた永田監督の指示。そしてその期待に応えた、レフト諸沢の美技。
直後に、先頭打者で出塁した糸井。次の打席でライト前にヒットを打った4番打者。ファーボールを選んだ5番打者。そして、犠牲フライを打った氏家。
「逆転の報徳」と称される粘りの伝統は、初戦に続き2試合連続サヨナラ勝ちをおさめた。まさしくチーム一丸の勝利だった。

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