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北風の吹く木枯らしの季節になりました。陰陽5行説では北の方位を表す色は「くろ」とされています。
陰陽5行説とは、中国で生まれたいろいろな事物の分類につかうものです。 大概すれば宇宙万物を5つの行「木・火・土・金・水」に定め、方位・季節・身体・感情・色などにあてはめて表します。
 
日本でも使われており、今でも日々の暮らしの中に影響されている部分がたくさんあります。 この中で、黒は冬を表し北の方位の色とされています。ちなみに東は青で季節は春、西は白で秋、南は赤で夏で、中心は黄色となっています。
 
黒は「暗」であり、閉ざされた闇の世界、恐怖や不吉さ、死などにつながる色とされ、マイナスのイメージを強く示します。だから黒は負であり、反対の白はプラスつまり勝という事になります。 相撲など勝負の世界では勝を白星、負けは黒星で表しますよネ。
また白い動物は吉兆の象徴ですが、黒い動物は忌み嫌われた時もありました。 ブラックマネー・ブラックリスト・ブラックボックスなど悪い意味で使われることも多数あります。
一方、柔道や剣道など武道では、有段となると黒い帯や黒の胴着を着けますが・・・???ですネ。
昔、黒は身分の低い人の着る衣装の色であり、影の色とされることが多く、マイナスイメージが強い傾向がありました。 しかし、黒は力強さや格調高さ、粋で上品なイメージを感じとれる代表色です。
「黒支度」と言う言葉があります。 古来から色々な色に飽いた人が最後にたどり着くのが「くろ」で、「究極」の色であり、「粋」のいろであるとしたものです。 黒いドレスに身を包んだ女性はとっても魅力的に見えませんか。

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