一歩一歩

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私の尊敬する松下幸之助は「カメの歩みの如く」と題して「カメの歩みというのは、一見のろいようだが、結局このあせらず、騒がず、自分のペースで着実に歩むというのが、一番よいのではないかと思う。
手堅く歩むから力が培養されてゆく。逆にパッとやればどうしても手堅さに欠けるから、欠陥も出てくる。だから見たところでは非常に伸びたようだが、あとであと戻りをしなければならないということも起こってくる。
一番いいのはやはり,カメの如く一歩一歩着実に歩むことではないかと思う。人生行路だけではない。事業経営の上でも、大きくは国家経営の上においても同様であろう」と言っています。
ウサギとカメの違いは、カメはウサギとの競争を意識せず、自分の持てる力で一歩一歩着実に前に歩んでいきました。
それ対して、ウサギは競争を意識して、カメより自分の能力が優れているので、手を抜いてしまい、カメとの競争に負けてしまいました。
競争を意識すれば「勝つこと」が目標になりますが、競争を意識せずに、天から与えられた能力を、自分の努力で一歩一歩着実に高めていこうと考えれば、周りから見れば、遅々とした歩みでも、中長期的には、ものすごく成長しているのではないでしょうか。
孔子は「四十歳で判断に迷いが生じなくなり、五十歳で天がわたしに与えた使命がわかった。六十歳で人の言葉が素直に聞けるようになり、七十歳で自分の思うとおりに行動しても行きすぎることがなくなった」と言っています。
人生、カメの如く歩んでゆきたいものです。

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