おはようございます。朝日塗工です。

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心に残る映画があります。それは「ブレイブ・ハート」です。
「ブレイブ・ハート」は13世紀末スコットランドの独立と開放を目指して戦った実在の英雄、ウィリアム・ウォレスの生涯を描いた作品です。
製作費2700万ドルを投じ、数千人のエキストラと200頭の馬が演じる戦闘場面は圧巻。第68回アカデミー賞で、作品、監督、撮影、音楽、メイクアップ、音響効果の6部門を受賞しています。
とにかくメル・ギブソンがすごい映画です。
主人公であるウィリアム・ウォレスは、イングランドの支配からスコットランドを独立させる戦いをした実在の人物ですが、その生涯は映画のストーリーとはかなりかけ離れておりこの映画は完全なフィクションですが、スコットランド独立の機運となったスターリング・ブリッジの戦いなど、所々に史実を上手にブレンドしています。
13世紀のスコットランドの状況など知らない。当然、主人公のウィリアム・ウォレスという人物も知らない。だが、そういう前知識を抜きにして見ることが出来る映画です。
前半にイングランドの悪政が丁寧に描かれ、そして、ウィリアム・ウォレスがいかにして蜂起したかが詳しく描かれている。この前半が上手く描かれているおかげで、前知識がなくてもしっかりと理解できます。
また、最後まで自由と解放をもとめ挫けないウィリアム・ウォレスの姿は称賛に値する。いかなる状況になっても、信念を曲げない。これこそが人を動かす力になることを映画で訴えているように感じました。
また、この映画はアカデミー賞5部門を受賞しましたが、そのなかには監督賞と作品賞が含まれています。つまりメル・ギブソンが監督として非常に有能であった証といえる作品なのです。とにかくメル・ギブソンと言えば「マッドマックス」シリーズや「リーサル・ウェポン」シリーズなど、大味な演技をする印象がとても強い俳優でしたが、この映画では大味と繊細さを巧くミックスさせた演技を見せています。
また監督としても細部まできめ細かく作りこむこだわりや勘所を巧くつかんだ臨場感の出し方、観客を引きずり込むテンポなど、何処をとっても非常にバランスよく作られていました。
ストーリーも非常に良く練り上げられていて、特にイングランドに反旗を翻すまでの下りは見るものが全てが納得してしまうような出来ですし、ラストの長いカットはとにかく胸が熱くなりました。

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