ゼロ人間

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松下幸之助は「ゼロ以上の人間に」と題して
「 人間の生活はすべてのことが自分ひとりではできない。着物にしても食べものにしても、他の人の労作によってできたものだ。そのかわり自分もなんらかの労作を他人に与えて生活が成り立っている。つまり労作の交換である。この労作を交換しない、もらうばかりで与えるものがないというのでは役に立たない。これはマイナスである。プラスとマイナスがゼロ以上でなければ役に立つ人間とは言えない。たとえば反物を三反もらったら、それを四反にして提供する人になるということだ。精神面でもこれは同じである。人に対してより高い考え方を与える。これが人と生まれて社会に役立つ人間の姿であろう」
と話しています。
ほんの小さなこと、ちょっとしたことでも、世のため人のために役に立つ行為ができる人、すなわち、他人から貰うことよりも与えることを大切にする人がプラス型の人間だとします。
その反対に、社会や他人に迷惑な行為をする人、他人に与えることよりも貰うことばかりを考える人はマイナス型の人間だといえるでしょう。
ギブ&テイクという言葉がありますが、与えた分だけ返して貰えば、プラスマイナスゼロということになります。
このように考えると、世の中には、プラス型の人間、プラスマイナスゼロ型の人間、マイナス型の人間がいることになります。
プラス型の人間は、自分の利益よりも他人の利益や社会の利益を大切にする人、プラスマイナスゼロ型の人間は他人の利益や社会の利益も大切にするが、それと同じだけ自分の利益も大切にする人、マイナス型の人間とは、他人の利益や社会の利益よりも、自分の利益を大切にする人と言い換えることができるでしょう。
みなさんは、どのタイプに属しますか?
できれば、プラス型の人間でありたいものですが、自分の利益を犠牲にしてまで、他人の利益や社会の利益のために尽くすことは、なかなかできることではありません。

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